ネット上の口コミで事前予習し、オープン15分前に到着したところ、私は3組目(4人目)でした。オープン時間にもなると20人近くの行列が生じています。写真は食後の正午すぎのものです。
ランチメニューは正統的な洋食屋のそれといったところ。リブロースステーキが1,200円で食べることができ、ややもすると、いきなりステーキよりも安くつくかもしれません。
テーブル席がいくつかとカウンターが5席。ランチタイムであれば女性ひとり客であってもジロジロ見られたりするような雰囲気ではありません。
自動的に付帯するスープ。味に輪郭のある調味であり、油分も多くコクが強い。ハーブの香りにも威力があり食欲が刺激されます。
注文後数分で到着。私はミックスフライ(エビ2本、アジ、ずわいカニコロッケ)に、ホタテを追加注文。
エビフライで名を馳せた当店。なるほど最初に特筆すべきはそのサイズ感。端午の節句のチマキほどの大きさがあり、歯を当てるとその断面は直径3センチに迫る勢いです。エビそのものが極めて上質でありアプリオリな味覚。都内屈指のエビフライと評して余りあるほどの美味しさです。
アジフライにも力強い風味が備わっており素直に美味しい。エビ・ホタテ・アジの追加はいずれも300円均一なのですが、費用対効果という意味ではアジフライに軍配が上がることでしょう。
左は追加したホタテ、右はずわい蟹のクリームコロッケ。
ホタテはピンポン玉ほどのサイズであり、これで300円は高いなあと思いきや、実に凝縮感のある個体であり、アクティブな旨味に溢れています。クリームコロッケにもカニのやんごとない風味がたっぷりと詰まっており、甲殻類ラヴァーにはたまらない逸品。
盛り付けの関係上、食べるのが後回しになってしまいましたが、ポテトサラダやキャベツサラダも結構旨い。ランチセットのオマケという位置づけでは決してなく、付け合せとして規範的な美味しさがそこにはあります。
ライスはまあ普通です。どうもトンカツ界のレジェンド、マンジェで食べて以来、揚げ物定食に対するハードルが上がってしまったような気がする。
お会計は1,640円。金額だけを見ると神田でのランチとしては高く見えますが、いずれの料理も実に高品質であり、あのクオリティを考えると寧ろ割安に感じられます。行列の理由はここにあった。今度は夜にお邪魔して、アラカルト注文してみたいな。
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神田は良い街です。東京駅すぐ近くと至便であるのにも関わらず、5,000円も出せばしっかりと飲み食いができるお店が多い。気長に開拓していきたいと思います。
- やまし田 ←リーズナブルできちんと美味しい牛タン料理屋。
- 七條(シチジョウ) ←都内屈指のエビフライ
- 松記鶏飯 ←シンガポールで食べるより美味しいシンガポール料理。
- 神田ワイン食堂パパン ←リーズナブルなワインバー。
- ヴィノシティ ←費用対効果抜群のワインバー。
- ヴィノシティ マジス ←ロゼ主体。哲学があるワインバー。
- かんだ光壽 ←日本酒のレパートリーに舌を巻く
- 魚祥 ←500円でイクラまみれ
- 丸五 ←2,550円のトンカツに行列1時間。
- 味坊 ←羊肉主体の超有名中華料理屋。
- 万世橋酒場 ←300円の牛すじ煮込みが絶品。