予約ナシでお邪魔したのですが、ギリ滑り込めました。19時には満員御礼であり、待ち人まで生じるという十番の隠れた人気店です。従業員は韓国人であり、日本語が通じたり通じなかったり、通じない場合は筆談したりと、東京のど真ん中でありながら異国情緒満点。
大ジョッキは1リットルはあろうかとのビッグサイズ。それでいて800円とは十番でもトップクラスの安価な設定です。1ミリリットルあたりの単価であれば、山忠や鳥貴族に迫ります。
さすがは韓国料理店、何も言わずにお通しの小鉢(?)が提供されます。左はもやしのナムルで素朴な味わいでグッド、右は揚げだし豆腐的な存在でしょう。
焼き台は無煙のロースター。清潔にメンテナンスされており好感が持てます。右上はニンニク。ヒタヒタにごま油が満たされており、揚げ焼きするというコンセプト。
まずはサムギョプサルの豚肉が到着しました。厚切りの三枚肉がツヤツヤと輝き見るからに美味しそうです。
サムギョプサルに自動的に付帯するネギサラダ。これが驚くほどの大容量であり、シャキシャキと歯ごたえも楽しく地味に旨い。
白菜キムチはたっぷり入って450円。酸味と辛味が控えめで、アミノ酸のコクが強い私が最も好きなタイプのキムチです。
それではジャンジャン焼き始めましょう。
焼けた豚肉をエゴマの歯やサンチュにくるりと巻いて頂きます。
タレは甘口、ごま油に塩、味噌ダレの三種。味噌ダレはありそうでない、日本人では演出できない奥行きのある味覚で美味しかった。
ニンニクが完成。表面はバリっと弾け、内面はホクホクと芋のような歯ざわりでありクセになる美味しさです。
新興苑カルビは1,100円なのですが、並みの焼肉屋の上カルビ2,000円に匹敵する品質です。
厚切りハラミは中くらいの味わい。カルビのほうが費用対効果は良いでしょう。
〆は味のベクトルを変えようとコムタンクッパ。韓国の代表的な料理のひとつであり、牛の肉・内臓等を長時間煮込んで作ります。真っ白ながら濃厚で脂っこく、エキュレの村上牛ラーメンを思い出しました。
飲んで食べてお会計はひとりあたり5,000円弱。なんとリーズナブルな。麻布にありながら、新大久保あたりの気の利いた焼肉屋と同等の費用対効果に小躍りする。もちろん唯一無二な料理があるというわけではなく、お世辞にもハイセンスとは言い難い内装ではありますが、柳に枝折れはないと言うべきか、実に自然体な韓国焼肉でオススメです。
ちなみに1Fは系列の韓国食材店「麻布第一物産」。こちらは創業1982年と、その歴史が輝きを増しています。
韓国直輸入の食材や目の前で漬けられているキムチ群を量り売りしてもらえます。全国から注文が来る有名店でもあり、たまたま通りかかった際には是非お土産にどうぞ。
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麻布十番は隠れた焼肉激戦区。突出したお店は無い一方で、優等生が多い印象です。
- 焼肉 おくむら ←ランチでは都内トップクラスの費用対効果。ハラミが旨いんだ。
- 焼肉苑 ←十番いや日本全体で見たとしてもお得なランチ。
- みやび ←ランチがお得。スープのおかわり無料がバッチグー。
- 叙々苑 ←欠点が何一つ見当たらない。
- 新興苑 ←韓国大使館向かい。日本語が通じず異国情緒満点。
- 大昌園 ←川崎の有名店が都内に初進出。
- コソットエスピー ←お洒落だが割高。
- 韓日館 ←文字通り震え上がるチーズダッカルビランチ
- ブルズ ←半個室なのでのんびりできる。
- 山本牛臓 ←サムギョプサルが良い。レタスとエゴマはお代わり無料♪
- おんがね十番 ←ランチだとオイキムチとカクテキが食べ放題♪
- 鳳仙花 ←老舗の超有名店。
- 純豆腐 田舎家 ←店員含め本格派。
- 三幸園 ←ランチの焼肉丼が特徴的。
- 栄来亭 ←創業は1965年、麻布十番で初めてできた焼肉屋。
- 花十番 ←+220円でユッケジャンスープがお買い得。
- Kintan ←雑穀米が美味しい。
- 一番館 ←何この量!?カンナムスタイルかよ。
- 新鮮ホルモン ランボー ←味と量と価格のバランスは十番焼肉業界でトップ
- 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!