恵比寿の人気店が麻布十番に進出。十番の街中では目立つ場所に位置しており、ずっと気になっていたのです。年中無休で朝5時まで営業と、使い勝手も良さそう。
スパークリングワインで乾杯。なのですが、量も少なく質もイマイチ。ハンデキャップを負ってからのスタート。ちなみに店内はいくつかのカウンター以外は全て個室。酒の値段もそう高くないし、ガブガブ飲ませたい合コンなどには良いかも。
手始めに3種盛り。左からイカの酢味噌、シーチキン(マグロでなく白身魚?)、冷たい鶏肉に鶏スープのジュレ(?)。このあたりの説明は特になく、料理に思い入れはあまりないのかもしれません。そしてやはり味わいも中くらいであった。
スーパードライは480円と十番最安値に近い価格設定ですが、サーバのメンテナンスがなっておらず美味しくありません。瓶ビールもいくつかあったので、そちらを選択したほうが外さないでしょう。
刺身はクログチ、マグロ、タイ。マグロとタイはスーパーで売られているものと同等のクオリティですが、クログチは実に美味しかった。地方によってはカマガリと呼び、「釜ごとご飯を借りるほど美味しい」の意だそうな。
日本酒は1合800円~と、先述のビールと同様に十番ではトップクラスにリーズナブル。サクメシのつもりがなんやかんやでふたりで3合も飲んでしまいました。
焼き物は京ダラの西京焼きと豚の岩塩焼きのあわせ盛り。西京焼きはそう悪くなく、上質な定食屋のそれと同等なのですが、豚肉はイマイチですね。それほどレベルの高い肉でない場合、シンプルな調理は難しいものがあります。
串揚げを5種。左からフグの白子の大葉巻き、ヤングコーン、豚肉タマネギ、レンコンのはさみ揚げ、裏側に天使海老。
フグの白子の大葉巻きが美味しい。トロりと溶ける官能的な味覚に大葉の爽やかさがベストマッチ。レンコンのはさみ揚げは、中にカレー風味の挽肉が挟まっており、これを美味しいと思えない日本人はまずいないはず。加えて天使海老は期待通りの美味しさでした。
小松菜と桜えびのおひたし。小松菜はサッパリと仕上がっており、桜海老は特大サイズでグッドです。
煮物はサトイモとカボチャ。悪く無いのですが、外食しているという昂揚感に乏しく、実感のオカンの手料理を食べているかのようです。それなりに旨いが金を取るべきではない。
〆の食事は鶏雑炊。これは旨い。今回は食べていませんが、当店のスペシャリテは水炊きなだけあって、鶏のスープが実に旨い。ゼラチン質が口と舌にひっかかる感じがすごくいい。本日一番のお皿でした。
デザートは白玉プリン。シンプルな味覚ではありますが、後を引く美味しさです。量がたっぷりあるのもいいですね。
飲んで食べてひとりあたり7,000円チョイ。まあ、十番の居酒屋という意味ではこんなもんでしょうか。満腹にはなったのですが、バイブスに響くようなことはありませんでした。水炊きを注文すればまた違ったのかなあ。食事を目当てというよりは、個室で酔っ払いに行くつもりで行きましょう。
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麻布十番には日本料理店も結構多いのですが、割高であることが多いです。外すと懐が大ダメージを受けるので、信頼のおける口コミと、味覚が似た友人の感想に頼って訪れましょう。
- かどわき ←高級食材をまとめ上げる確かな腕に舌を巻く。
- あらいかわ ←とにかく酒に合う旨いものを追求する。
- ふくだ ←完成された簡素さを追求する方向性。
- 幸村 ←兎にも角にも固定電話。
- 六角 ←居酒屋としてはものすごく高い。
- 東郷 ←創作性に富んでいるというよりは混乱をきたしている。
- 尾崎幸隆 ←子連れで旨いものを食べたいご家族にオススメ。
- 日本料理 徳 ←石垣牛がメイン。ちょっと割高。
- 鮓職人 秦野よしき ←自由奔放で楽しい鮨屋。
- おざき ←外国人を接待するなら間違いの無いお店。
- たきや ←世界中からの予約争奪戦が始まりそうな予感。
- 天冨良よこ田 ←天ぷら入門編にはオススメ。
- 六覺燈 ←泡と揚げ物との組み合わせ。
- りゅうの介 ←味は良いがガチョーンなお会計。
- 南麻布 あら喜 ←カジュアルな雰囲気なのに滅茶苦茶高い。
- 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
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