麻布十番でベストと称しても過言ではない好立地。麻布十番商店街のど真ん中の路面店。看板のつくりから察するに、巨大資本の商業主義的なお店だろうと数年間敬遠していたのですが、ひょんなことから当店が「際コーポレーション」系列であると知り、それなら大丈夫だろうと入店。
「際コーポレーション」とは「紅虎餃子房」「万豚記」「上海バール」などの飲食店を統べる企業。KIWIグループ店舗数は総計358店舗にものぼります。結構好きなんですよね、「紅虎餃子房」の担々麺と棒餃子。
中華料理店ながら、内装はちょっと懐かしい昭和の趣き。グループでの利用はもちろん、カウンターがあるので1人でもOK。昼はいつでも満員ですが、夜は結構空いてます。
際コーポレーション名物とも言える棒餃子。うまい棒サイズの餃子が4本で480円税込とリーズナブル。
パリパリに焼けた薄皮の中にはたっぷりの挽肉と野菜およびそれらのエキス。決して繊細な料理ではなく、ある意味粗暴な食べ物ではありますが、そのような食べ物は概して旨いものである。タクアンのようなコリコリとした食感の何かがアクセントになり面白い。
これまた際コーポレーション名物とも言える担々麺。紅虎餃子房では黒胡麻担々麺を食べることが多いのですが、当店はプレーンな担々麺のみのご用意です。
プレーンとは言っても、スープに溶け込むスパイスの多様性には目を瞠るものがあります。程よく唐辛子が辛く、一方で、山椒の爽やかさもクセになる。ザラザラとした胡麻の舌触りに食欲が刺激され、病みつきという言葉がピッタリのスープです。
麺も旨い。マロニーのように断面が直方体の変わった麺であり、モチモチとした歯ごたえに没入する。いやはやチェーン店の大量生産品とは思えないほどの特徴的で美味なる麺でした。「一杯食べれば力がみなぎる萬力屋のらーめん」という形容は決して大袈裟ではありません。
さすがは際コーポレーションと思わず唸る、納得の味でした。ラーメンの他にも中華一品料理がズラリと並び、ランチであれば更にお得なセットメニューも多数。もちろん電車に乗ってまで食べに来るほどのものではありませんが、十番在住者にとっては予約ナシにそこそこ旨い食い物をリーズナブルに手に入れることができるという、実に使い勝手の良いお店。酒も豊富で高くないので、気の置けない仲間との飲み会であれば悪く無い選択肢でしょう。
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当店の近所の中華料理店は下記の通り。どの店も圧倒的にランチがお得です。十番で中華は昼がオススメです。
- ナポレオンフィッシュ ←中国の少数民族料理。今までに無い調味料の使い方！当店に限っては夜も良いです。
- 飄香 ←夜は高級店ですがランチは驚くほどリーズナブル！
- 永新 ←単品モノは高いですが、スープの旨さに悶絶！
- 登龍 ←ギョーザが1人前2,000円という地獄。
- 御膳房 ←ここもランチ。ランチコースもありますが、一番安いセットメニューで充分。
- 萬力屋 ←チェーン店ですが結構おいしくリーズナブル。
- 富麗華 ←中国飯店グループの旗艦店。ですが、高いだけです。
- 紫玉蘭 ←富麗華のセカンドライン。ランチは800円～と一気にお得に。
- 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開！
東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。雑誌なので売り切れ注意！
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