ランチは1,080円均一と居酒屋ランチとしては少し高い。直接材料費を考えると牡蠣フライに目が行きましたが、やはり当店の看板料理と言えば「どて煮込み」なので、「どて煮込み定食」を注文。
厨房は上階にあるのか、数分後に食べ物専用エレベーターから 「どて煮込み定食」が降りて来ました。
「全ての定食に小鉢3品付き」と猛烈アピールしていたので小鉢料理を楽しみにしていたのですが、ほんの1口サイズであり拍子抜け。
残りの品は漬物が数切れに昆布が数枚。うーん、これで「全ての定食に小鉢3品付き」という表現は違法ではないが一部不適切と言わざるを得ません。
お味噌汁と白ゴハンはおかわり自由。いずれもいわゆる居酒屋ランチ味であり、松屋などのクオリティと大差ありません。
スペシャリテの「どて煮込み」。第一印象は「臭い」。下処理がイマイチなのか、ホルモン独特の風味が強く動物園のような香りがします。八丁味噌を主体とした煮込みのタレも地獄のように甘く、まるでカキ氷のシロップの赤味噌味を舐めているかのよう。
もちろん「どて煮込み」の定義とは「名古屋の調味料である八丁味噌など、赤みそを使って、牛スジや豚のモツ、野菜をじっくりと煮込んだ料理」であり、当店のそれも正統的な調理手順に従っていることでしょう。しかし理屈は分かるが不味い料理である。
「どて煮込み」とゴハンのコンビはある意味最凶タッグであり、このとき私の血糖値は頂点に達しました。
「どて煮込み」は深夜に酒と共につまむのであればジャンキーで楽しめるかもしれませんが、日中シラフで1,080円はキツい。それでも店内は常に満員。飲食店経営とは難解だ。
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