エレベーターが開くとすぐにお店という構造なのですが、嫌な予感。週末のランチタイム真っ只中だというのに、客がひとりもいないのです。そのままエレベーターの閉ボタンを押して立ち去ろうかとも思いましたが尾を踏まば頭まで。意を決して席に着く。
ランチに自動的に付随するサラダ。いわゆるオマケ味であり、家庭でチョイチョイ盛り付けるものと大差ありません。
最高値の鹿角牛ステーキを注文。『年間50頭しか出荷されない希少な牛』らしいのですが、ランチで1,700円で食べることができる時点で本当に稀少なのかと問い詰めたくなる。付け合せのブロッコリーやコーンはファミレスのそれと大差なし。
ライスは中々のボリュームです。しかしながら、品質やはりファミレスのそれと大差ありません。
肉にナイフを入れると、自棄を起こしたみたいに硬く、全然切れません。肉そのものの逞しさというよりは、スジばっていて全然切れない困ったなあという触感。味はまずいとまでは言いませんが、決して褒められた味覚ではなく、次は無いなという印象。
塩コショウのみでは楽しめない肉質なので、添えられたソースをぶちまける。しかしながら、やはり料理人の矜持を感じられないソースであり既製品感に溢れています。ワサビもチューブから絞ったのが明らかでありサゲぽよです。
エスプレッソは食事に比べると幾分マシでした。ランチの最高値でこの品質だと、夜にお邪魔するのは難しい。『肉バル』と銘打ちながらこの品質はごっこ遊びでしかありません。『年間50頭しか出荷されない希少な牛』と威勢が良いですが、稀少性と味覚は直接関連しないと認識できたランチでした。
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