席に着くと提供されるお茶?昆布のような旨味が若干感じられる不思議な温かい飲み物でした。このあたり普通のお茶のほうが好きです。
お茶と同時に供される漬物。切って出しただけのような漬物であり特に美味しくはありません。なぜこのタイミングで出すのかの意図は不明。
最安値の定食は1,850円と強気の価格設定。最高値は3,300円の和牛ステーキです。私は水泳を終えたばかりでクタクタであり、肉でパワーアップしたい気分だったので、最もグラム数の多い特リブロースかつ定食を注文。350グラムで2,950円です。
つまみやアルコールも豊富。奥にテーブル席もあったので、ここはひとつトンカツをツマミに飲みに行くのも良いかもしれません。
特リブロースかつ。これは激しい。期待以上の大きさです。ここまでワガママボディなトンカツにお目にかかるのは人生初ではなかろうか。部位は異なりますが、秋葉原の名店「丸五」も似たような価格ながら200グラムということを考えると、当店の肉そのものに対する思い入れは凄まじいものを感じます。
裏側には山盛りのキャベツとポテトサラダ。ポテトサラダは挽肉のようなものが混ぜ込まれており、オマケというよりはコレ単体で中々に美味しい料理です。
厚さは3センチ以上はあるでしょうか、注文後20分近く待つ必要があるのも納得の迫力です。衣も特長的で、非常に肌理の細やかなパン粉が存在感たっぷりに纏わりついており、画期的な食感と言って良いでしょう。
卓上調味料は左からメープルシロップ、ゴマ、特製ソース、だし醤油、ゲランドの塩、一味唐辛子、ウユニ塩湖の塩。豚肉そのものの質が高いため、シンプルに塩で食べるのが一番に感じました。ウユニ塩湖の塩が粒子が緻密でありトンカツへの接着率が高く、最も味が濃く感じます。メープルシロップは全くの企画倒れであり全然美味しくありません。
米は生産者名から語れる新潟県産コシヒカリ。なるほど大盛り別料金なだけあって、米そのものが美味しいです。炊き加減もバッチグー。
豚汁には大根と人参、豚肉がこれでもかというほど入っています。ケチな牛丼屋のそれとは全く異なるボリューム感であり、小食な女性であればこれだけで満腹になるのではないか。
私は基本的にトンカツという料理をそれほど好まないのですが、当店のそれは滅法美味しく感じました。2,950円の値打ちは充分すぎるほどあるし、遠方から電車を乗り継いで食べに来る価値も大いにアリ。時間帯によっては行列が生じているのも納得です。
トンカツ不毛の地、麻布十番のファーストペンギンとなり得る店。気軽にトンカツを食べに行くというよりは、上質な豚肉料理を食べに行くという意気込みでどうぞ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。