串焼あだん 別館／栄町（沖縄）


今回の沖縄は中々に忙しい。毎朝5時半に起き身支度を整え7時には海へと出発。午後からは学科の勉強をこなし、夕方宿に戻ってからは洗濯と昼寝。18時ごろに慌てて飛び起きばんごはん、という生活を続けています。
「特に予定ないし、あたしも沖縄行こうっかなあ」と4日目から妻が合流。このフットワークの軽さはさすがは私の配偶者と言ったところでしょう。もちろん日中、私はトレーニングがあり夜は先約があるため一緒に出歩いてキャッキャウフフするということは無いのですが、同じ空間に人が居るということは良いことだ。
今夜は私の第五の故郷である栄町を妻に案内。1軒目はこの街屈指の人気店、「あだん」です。
ビールはドラフトと瓶の両方が用意されているのですが、清潔とは言い難い店であるため瓶ビールとするのが無難でしょう。
思わず目が向くのはカウンターに盛られた生の串たち。サンセバスティアンを彷彿とさせるプレゼンテーションに熱狂します。
肉はもちろん、野菜もたっぷり。色の濃い筋肉質な野菜たちが濡れた宝石のような輝きを放ちます。
大皿を手に取り、食べたい串を思い思いに盛り付けます。これでお願いね！と皿を手渡すと、無言でコクりと頷くオジィ。こういう仕組みのお店は無条件で楽しい。
左下はドラゴンフルーツを紫蘇と大葉と豚肉で巻いたもの。これは絶品ですねえ。果物の控えめな甘さと梅の香りが抜群のコンビネーション。コクのある豚肉の深い味わいと相俟って、本日一番の料理です。

右下はカラシ菜の豚肉巻き。沖縄はカラシ菜をよく食べますね。こちらも健康的な苦味とパンチのある豚肉が素敵な組み合わせ。

後ろに隠れたニンニクの芽の豚肉巻き・レバー・ちょうちんなどは街の普通の焼鳥屋にあるそれと同等ですが、いずれも100円かそこらで食べることができるという意味で胸に淡く喜びが通う。左上のサツマイモの豚肉巻きも格別。やはり野菜根菜の味が濃い。

ふたりでビールを2本飲んでチョコチョコつまんでひとりあたり1,600円。バグかよ。栄町でトップクラスにお気に入りのお店です。混雑を厭わず何としてでもお邪魔したい。


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