鰻って、ただの焼き魚のくせして異常に高くないですか?感動の絶対値としては秋刀魚も鰻もそう変わらないのに、鰻のほうが20倍ぐらい高い。もちろん美味しくは食べることができるのですが、その費用対効果の悪さから積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く鰻ならびに鰻屋について、検察官のようにシビアに評価しています。
しかし名古屋だと、東京の3割引くらいで鰻を食べることができる(ような気がする)ので、名古屋に用事がある際には意図的に鰻を食べるようにしています。
そうこうしているうちに、名古屋における鰻に係る記事がたっぷりと貯まってきました。記録のためにも整理しておこうと思い立つ。
店名をクリックすると詳細記事に飛びます。今後の加筆・修正もある予定。
【とにかく旨い】
「せっかく名古屋まで来たんだからお金なんて気にしない!」と言う方向けのランキングです。私の価値観は割とこれに近い。
【費用対効果が良い】
二言目には「コスパがさぁ」と言う方向けのランキングです。費用対効果は長い人生を送る上では極めて重要な概念ではありますが、それは経済的に重要なだけで、情緒的には取るに足らない価値観ではないか、とも考えています。
【とにかく安い】
複雑な事情があって、旅行先であっても節約を求められる方向けのランキングです。「名古屋来たょ。ぅなぎぉぃち」と、写真を撮ることが一丁目一番地であり味は二の次な方には有用かもしれません。
旅行中という意味では意外と重要な概念です。本格的な鰻料理屋だと、ガラ空きであってもうな丼ひとつに小一時間かかるお店もあったりするので、そこに行列という要素が加わるとなると、色々と問題が生じます。「鰻は注文を受けてからさばくべき」という本物志向の方には向かないランキングです。
残念ながら印象に残らなかったお店です。それでも食べログの点数は結構高かったりするので、好みは人それぞれなのでしょう。
【番外編】
名古屋ではありませんが、鰻料理について印象に残った全国のお店をご紹介。こちらは評価軸が様々なので順位とかじゃありません。
バリっとした歯ごたえに炭火の香り、濃い目のタレ、弾力のある身、旨い!うまきは600円と格安です。
ミシュラン1ツ星の超老舗の料理が6,000円で済むと考えれば悪くない。山椒の香りが素晴らしく、山ほど振りかけてしまった。
行列と知名度では東京一の鰻屋。ホクホク超柔らかい関東風。14時に並び始めて入店したのが16時、さらに調理でもう1時間。
吉野川の天然物の、理不尽と言って良いほどの味わい。一口で頬張ると思わず背筋が伸びる食感。緩急のある弾力に気品すら感じられる脂の心地よさ。
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仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。
- 【保存版】名古屋うなぎランキング2017 ←1ヶ月集中して昼夜うなぎを食べまくった成果。
- トゥ・ラ・ジョア/金山 ←名古屋の嫁入り道具のような料理。
- うどんの千/伏見 ←讃岐をぶっちぎって日本一好きなうどん。
- ブラッスリー ポール ボキューズ ラ メゾン/名駅 ←ボキューズのエスプリはどこにも見当たらない。
- 山葵野/伏見 ←28kgの九絵を仕入れた話。
- スギモト本店/栄 ←創業100余年の老舗。名古屋では超有名な和牛専門レストラン。
食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。