香港vol.3~初ロブションは二十歳の女たち~

8時間ぶっ通しで眠りこけました。
窓の外に目をやると、どこまでも晴れ渡った青空と攻殻機動隊的な近未来の街並み。ついついテラスの外に出ると、一瞬でメガネが曇り、汗が噴き出してくる。1分と我慢できず室内に戻りました。
さてブランチ。ローカルばかりで観光客には肩身が狭い飲茶店で非日常を体験。今回の旅行で一番のお気に入りのお店です。詳細は別記事にて。
腹が膨れた後はレジャー。香港ディズニーランドです。香港にしか無いエリアならびにアトラクションなどもあり、思いのほか楽しめました。詳細は別記事にて。
ディズニーを夕方で切り上げ、九龍半島の無秩序な街並みを散歩。「ワインショップを覗いてみたい!」との希望はさすがの職業病。「香港のワインは割高」と事前に聞かされてはいたのですが、確かに滅茶苦茶な価格設定でした。価格もさることながら、保存状態が全く信用できません。日当たりの良い30度を超える店内に野ざらしで置いているんだもん。
昨日のマンゴー系のスイーツに満足できなかったため、リベンジでマンゴー系のスイーツを。詳細は別記事にて。
夕食は70年の老舗ながらお家騒動により閉店が噂されるローストグースの名店へ。詳細は別記事にて。

そうそう、食事の最中やディズニーの待ち時間での他愛も無い会話が楽しかったです。彼女たちはベビーフェイスの20代と見せかけておいて、初ロブションは二十歳などという、飲食経験が恐ろしく豊富。会話の端々でギョっとする慧眼を垣間見ることができます。飲食のプロとレストラン談義に華を咲かせるのはいつだって楽しい。

印象的だったのは合コンの店選びと支払額についての議論。合コンにおいて、「(1)女の子は無料だがショボい店」「(2)女の子は支払額5,000円でイケてる店」のいずれが好印象かを訊ねると、ふたりとも即答で「(2)。支払額がいくらになろうとも、店選びのセンスをすごく見る」とのことでした。

もちろんこの回答を全ての女性に演繹するつもりはなく、むしろ彼女たちは大江戸線ほどの深さの地下鉄駅で「あたしちょっと階段で昇りますわ」と言い残して駆け出すという奇行に及ぶ類の女性でもあるので、男性陣にとっての正解は永遠の謎ではありますが、まあ、彼女たちを紹介して欲しい方がいればご連絡ください。
帰国の途につく。空港でスイカの残額を払い戻すのを忘れずに。
我々のバニラエアの中国語表記は「香草航空」でした。なんか笑っちゃう。

ちなみに、成田にあった自動チェックイン機は当空港には存在せず、預け入れ荷物の無い我々も長蛇の列に並ぶ必要がありました。余裕をもって3時間前に空港に到着していたのに、なんだかんだと列に並ぶことを求められ、ちっともゆっくりできませんでした。LCCの悲哀ここに極まれり。
また、香草航空の本拠地である第2ターミナルにはラウンジがなく、深夜ではセブンイレブンぐらいしか開いていません。てっきりシャワーぐらい浴びれるものだと思っていたのになあ。仕方なしにトイレの個室で真っ裸になり、ウェットティッシュで身体を拭きまくる。彼女たちのもとに戻り、やあみんな僕は今最高に清潔だよと伝えると「そういうホームレスいますよね」とのコメント。「それから、傷つくと思ってずっと黙ってたけど、成田で会った時は本当に酒臭かった。酷かったんだから」なぜ今になってそれを言う。

以上で美女ふたりとの香港珍道中はおしまい。土曜の朝に日本を発ち、月曜日の早朝に戻ってくる。少しだけ身体に無理をさせれば一生の思い出に残る週末を創り出すことができます。時間の使い方はまこと千差万別。寝てるだけの週末なんて、もう流行りませんよ。

それから、香港は良い街だなあと再認識。多種多様な人種がごくごく自然に交じり合って生活。欧米的な楽しみ方もあれば、アジアな生活も手が届く。コスモポリタンの最先端の先端ですね。香港であれば外人である私も違和感無く暮らせそうな気がしました。百年後の世界は人種と国籍のボーダーレス化が一層進み、世界中の都市が香港みたいになるかもしれませんね。

今回の香港旅行を時系列にまとめました。下から上に向かってます。

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