香港vol.2~ジゴロが集まる熱帯夜は微笑みひとつも誤解のタネ~


這々の体で香港着。さっきは心配させてごめん、何とか7割の仕上がりまで戻ったよ、とソムリエールたちに小さな嘘を重ねると、「まだお酒臭いですよ。でも、気にしないで。あたしも良くあることなのでお気持ちはわかります」。なんて良い女たちなんだ。
エアポート・エクスプレス・トラベルパスを350HKD(約5,500円)で購入。市街地~空港間の往復チケットと、地下鉄3日間乗り放題券がセットになったスイカです。デポジットが50HKD含まれており、帰国時に空港でチャージ残高と共に払い戻されるので便利です。圧倒的にお得かというとそうでもありませんが、切符をイチイチ買う必要が無いという意味で使い勝手は良いでしょう。
ただし香港はタクシーが安いので、今回のような人員構成であればタクシーを多用するのも良かったかもしれません。
駆け出しのUBER芸人としてUBERも試したかったのですが、UBERドライバーがまだまだ少なく、一方で東京のように山程タクシーが走っており、そのいずれもが初乗り300円程度なので、UBERの活躍できる余地はありませんでした。UBERアプリを起動するよりも流しのタクシーを探した方が早い。しかしながら、市街地を離れタクシーが捕まらない場所ではUBERが活きてくると思うので、選択肢として残しておくのはアリだと思います。
地下鉄から外へ出る。35℃湿度90%とゲンナリする暑さ。私は冬にしか香港を訪れたことがなかったので、まさか6月でここまで厳しい気候とは覚悟が足りていませんでした。
5分歩いただけで頭がぼうっとしてきます。建替えや修繕中の建物が多く、工事の支柱や足場に竹が多用されていることに驚く。漠然とした恐怖感。また、香港の街中は理由も無く頭上から雨でない水滴がポタポタと落ちてくるのが生理的に無理。
ホテルまでの徒歩数分も我慢できなくなり、手近な香港スイーツの店、満記甜品(ムン・ゲイ・ティンパン、Honeymoon Dessert)に駆け込む。
マンゴーとグレープフルーツ、タピオカなどが入ったソーダ、500円。味は悪く無いのですが量が少ない。また食べ物なのか飲み物なのか中途半端で若干ストレスが溜まる。
「大変なことになりました」と私に駆け寄るふたり。「スペシャリテのマンゴーとクリームのクレープ、写真と全然違うんです」とおもむろに差し出したのは
締まりの無い黄色い雪見大福。ぐぬぬ、確かに公式webサイトの写真と全く異なる。味はマンゴーの量が少なくクリームの質も低い。まあ、ふたつで300円という価格設定を考えれば、こんなものなのかもしれません。
セブンイレブンで水を買う。先述のエアポート・エクスプレス・トラベルパスにはスイカ(香港では「八達通」「オクトパスカード」と呼ぶ)的な機能が付与しており、駅やコンビニでチャージでき、日本と同様に公共交通機関だけでなく、小売店でも使用できることが多いです。物価は日本とほぼ同じです。
建物にそのままペンキを塗りたくった原色ホテル。中米あたりの色キチガイなセンスを彷彿とさせます。3人で、大丈夫かな、、、と心配顔を見合わせる。その内実を記した記事はコチラ。
さて夕食。きちんとした店だからと、ふたりはバッチリと黒いドレスでキメて来てくれました。私は白パンに革靴、水色のシャツと真夏のジローラモ風。灼熱の街中で涼しげなドレスアップ姿を見せつけ、道行く人々に振り返られるレベルに、良い意味で浮いていました。

食事はミシュラン一ツ星の杭州料理店で舌鼓。蟹味噌あんかけ麺の旨さに悶絶した記事はコチラ。
夕食後は「夜遊びがしたい!」とのことで蘭桂坊(ランカイフォン)。ソムリエールふたりが完全にイケてるので店員にVIP扱いされ無料でテキーラが供されアミーゴした記事はコチラ。
ホテルに戻り眠りに落ちる前に、ロビーでネスプレッソを飲みながら1日のふりかえり。セブンイレブンで買ってきたハーゲンダッツにエスプレッソを注いで自演アフォガートを試みるもののご覧のとおりです。

今回の香港旅行を時系列にまとめました。下から上に向かってます。

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