北米西海岸 vol.8~ハンバーガー特集~


ゆうべは記憶を失うまで飲み、極めて快適なホテルを完全には楽しむことができませんでした。そして死ぬほど二日酔い。LAからアナハイムまで小一時間の車移動中にゲロ吐いちゃったらどうしよう。
ニコニコと迎えに来てくれた無口なLyftの運転手。乗り込むと「私は耳に障害があり~」という説明書き。日本よ、これがIT革命だ。もちろんこれまでも筆談と紙媒体の地図を駆使した聴覚障害タクシードライバーは居たかもしれませんが、UBERやLyftは彼らの活躍の舞台を一気に広げました。ナパの五体満足ではあるものの旧態依然としたサノバビッチなタクシーよりも断然コチラに軍配が上がります。
アナハイム着。今夜の宿泊先、Disney's Grand Californian Hotel & Spaに荷物を預け、早速テーマパークへと繰り出します。
Downtown Disneyを抜けてDisneylandへ向かいます。Downtown Disneyとは日本でいうところのイクスピアリみたいな商業施設。
まずは腹ごしらえ。そういえばアメリカに来てからアメリカらしいジャンクフードを食べていないということで、Tortilla Jo'sというテックスメックス料理屋へ。ブリトーを注文。なのですが、信じられないぐらい不味かった。パーク内に入ると割高だから、と色気を出したつるセコな私がバカでした。ああ一食無駄にした。幸先悪いです。
気を取り直してDisneyland Park。詳細は別記事にて。
ホテルは最高級で最低級という地獄。詳細は別記事にて。
翌日のカリフォルニアアドベンチャーは、ディズニーに似つかわしくない絶叫系で楽しかった。詳細は別記事にて。

空いていたので夕方には目ぼしいアトラクションは乗りつくし、手持ち無沙汰感が募ります。お土産でも買うかと検索すると、「ディズニー徒歩10分に何でも揃う大きなショッピングモール」という情報をキャッチ。
「徒歩10分」とのことだったので、ブラブラと歩く。パームツリーが整然と並びリゾート感に溢れます。舞浜のあのあたりに雰囲気が似ていますね。大きなホテルが立ち並び、ひとつひとつのブロックが大きい。つまり、ショッピングモールは見えてはいるがとても遠く20分を要しました。
20分かけてようやく到着。しかし稼動している店舗は全体の三分の一程度であり、三分の一は空きテナントで、残りはカミングスーンという状況。どこが「何でも揃う大きなショッピングモール」なんでしょう。

どうもアナハイムに訪れる日本人はガセネタを拡散しがちですね。誰だインターネッツに適当な情報を流したやつは!悪意の無い詐欺ほど厄介なものはありません。不平不満に満ち溢れた人々を数万人生み出すことに繋がります。

とはいえ、玉石混交な情報が急拡大していく流れは止めようもないでしょうから、今後は自身の審美眼を鍛え抜き、信頼できる情報筋を掴むことに重きを置かないといけないんでしょうね。
ハワイ発レストランのロイズの軒先にハッピーアワーの看板。ロイズでハンバーガーを食べてこれはお買い得。すぐさまお店に飛び込むと「予約ナシなので20:30までお待ち頂くことになります」。ううむ、アメリカ人の考えがわからない。客が少ないからハッピーアワーで掻き入れるのではないのか。
「ハンバーガーって言ったわよね?ねえ、私のハンバーガーはどこ?ええ?おい」と、妻が完全にハンバーガーモードに入ってしまったので、LAX近くのIN-N-OUTバーガーへ。カリフォルニア州に関係したことのある人からは根強い支持があるファストフード店です。
昔も紹介しましたが、当ハンバーガーチェーンの美点はメニュー構成がシンプルな所。腹の減り具合だけでメニューを選別できるのは嬉しい限り。
自慢は新鮮なポテト。生のジャガイモをその場でグシャっと切り落とし、一気に揚げます。
ハンバーガーは一般的な味わいではありますが、バンズの内側をカリっと焼き上げているのが特徴的。歯ざわりがクセになる。
ダブルを注文すると、そのまま馬なりに肉がダブルになる。率直でよろしい。ダブルにするとバンズが変わるだのゴマがトッピングされるだの、日本マクドナルドは本当にややこしいですよね。あのメニュー構成を完全に把握するには最低でもIQ120は必要だと思います。
LAXの手荷物検査が絶望的な混雑っぷりでした。イライラしながらも大人しく並ぶのですが、私が並んだ1時間のうち、果敢にも割り込みやショートカットを試みる輩が10人ほどいました。係員がそのたびに叱りつけてつまみ出すのですが、繰り返し繰り返し繰り広げられるその光景が何だか可笑しい。ツラい仕事だよなあ。

それにしても「安全でない」という状況は社会的損失ですね。暴力や武器がこの世から一掃されれば、軍事や警備などの非生産的な活動に充てられているコストを成長産業に振り向けることができるのに。銃規制が無くどこへ行くにもボディチェックが必要なフィリピンが、経済の表舞台に立つことは無いと確信した旅行を思い出しました
ラウンジに食事は用意されているのですが、どうしても食べたいハンバーガー屋があるのです。その名は「UMAMI Burger」。LAXのトム・ブラッドレイ・ターミナルがリニューアルオープンした際に鳴り物入りで入居した当店。和食の「旨味」をハンバーガーに取り入れた、急成長中のハンバーガーチェーン店です。
トリュフバーガーを注文。なるほど仄かにトリュフの香りは感じますが、期待していたほど官能的なものではありませんでした。店名に冠された「旨味」も特に感じることができず、ちょっと品の良いハンバーガーといったところ。期待しすぎちゃったなあ。
濃い目のクラフトビールで流し込んでごちそうさまでした。

やはりアメリカはエンターテインメントの国ですね。文化的に触発されたとか、しおらしく物思いに耽るとか、教訓めいたことを感じる瞬間はあまりなく、ただただ楽しい旅行でした。

それにしても今回の旅行のMVPはUBERとLyftです。これら白タクマッチングアプリについてはきちんと記事にしたいと思います。今度はAirbnbにチャレンジしてみようっと。


「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


関連記事
旅行が好きです。油断するとすぐに旅に出ます。楽しかった大型旅行の先頭記事をまとめました。リンクに飛んでから、順々に次のページをめくって頂ければ幸いです。



Instagram