高身長の相談に応じ、タケマシュランファン感謝祭・イン・LAの始まり始まり。
住宅街ほど近く、外見からするとワインバーなのか何なのかわからないお店。中をうかがうことのできない木製扉をおそるおそる押し開けると、
むちゃかっこええこの空間!私のこれまでの人生において、最もクールなワインバーです。
壁を埋め尽くすのはワインのボトルや年代者の本たち。どうやら図書館をイメージしているお店のようです。そしてカリフォルニアワインがとにかく安い。先ほどのAGOは日本のレストランに比べるとやや安い、というレベルでしたが、当店は同じアメリカ国内のワインバーと比べても驚くほどリーズナブルなお店だと思います
例えばこのカリピノ。小売で50ドルぐらいなのに、当店でボトルを開けても驚きの60ドル。こんなに安く飲めちゃっていいのん?
ヒゲ面の年齢不詳のおっちゃんが、どうぞどうぞガハハ、といったノリでサービスのツマミを出してくれます。
続いてナパのカベルネ。こちらも小売とそう変わらない値段で出してくれました。気品溢れるフレンチオークでの熟成。チェリーやブラックベリーの香りとカカオのボリューム感が風味を織り成して、しかも口当たりは驚くほどシルキー、品の良いアフター。こりゃあ私の好きなワインだぞ。
0時閉店で23時ラストコールなのですが、その時間を過ぎても土下座してお願いすれば酒を出してくれる自由度の高さ。何このおにまる感。「じゃあ最後だからサービスね。90ドルのところを2割引きで80ドルで出してあげるよ」と、暗算が全くできない点はさすがのアメリカ人。結局正規(?)の2割引72ドルで出してくれました。これも小売とそう変わらないんじゃ。ええ店や。
ご覧のとおりの大宴会。楽しかった。雰囲気は格別だし、何より安い。店主は酒で全く稼いでおらず、15~20%のチップのみで生きているのではあるまいか。
有頂天になれるワインバー。ここまで完璧な酒場は日本で未だ見たことがありません。超オススメ。
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