V. Sattui Winery/Saint Helena(Napa Valley)


ナパでのワイナリー巡りでは、試飲や製造現場を見学するに留まらず、緑豊かなお庭や葡萄畑を眺めながらのピクニックをする、という楽しみもあります。
我々がターゲットとしたワイナリーはV. Sattui Winery。アツゥイ!ではなくサトゥイです。ワインとして見れば、ユニクロ的な製造小売というか、ワイン商を通さず直販する哲学をもったワイナリーです。普通の日本人であればここに来て飲むしか方法はありません。
観光地として見た場合、ブドウ畑に隣接したピクニックエリアが有名。市街地からも近く、ナパの大動脈道路沿いにもあってアクセス抜群。また他のワイナリーのピクニックエリアは事前予約が必要であったり、時間制限があったりと面倒なことが多いですが、当ワイナリーであれば、ここのワインや併設のデリで買えば自動的にピクニック可能となる手軽さがウケているようです。
イタリア移民系のワイナリーであるためか、イタリア系の食材が意欲的に取り揃えられています。生ハムやチーズの品揃えが日本のヘタなデパートよりも全然スゴゥイ!
デリにも美味しそうなものお惣菜がたくさん。ただし若干観光地価格であるためか、少々割高です。
ワインは買ってすぐに抜栓してくれます。色々あって選べない場合は、6種が5ドルでテイスティングできるので、そちらで試してから買うと良いでしょう。
酒と食料をしこたま買い込んでピクニックの始まり始まり。
エビマスタード。グラム単位で量り売りしてくれます。プリプリのエビに品の良いマスタードがベストマッチ。ずいぶんと高尚なエビマヨで美味しかった。まあ、外で食べる料理はどうやったって旨い。
ライスコロッケにキノコハンバーグにクラブケーキ。ライスコロッケは絹のように薄い衣が印象的だったのですが、コメにパサパサ感が残りイマイチでした。

キノコハンバーグはびっくりするほど美味しい。大ぶりなキノコが下に敷かれており、たっぷりのハーブが練りこまれたひき肉、チーズも少々含んでいるか。味付けの思い切りも良く、日本人ではなかなか出せない味わいです。ひき肉の粗挽き加減も肉を食べてるぞ、としっかり感じさせてくれるので最高です。

クラブケーキはいわゆるクラブケーキで、圧倒的な蟹肉の量。きちんとしたレストランのクラブケーキと遜色ないどころか、密度を考えるとこちらのほうがうまかったりして。
ワインはカベルネ。32ドルながらかなりレベルが高かった。まだ若いのか紫色が支配的で、もう少し深みと複雑性が出れば完璧です。あと5年。
ピクニックエリアの真横を前日のワイントレインが通り抜けていきます。機関車の音も牧歌的でいいですね。この後、2時間近く昼寝していたので、復路にも遭うことができました。

総額では8,000円ひとりあたり4,000円。ワイン1本飲むとは言え、ピクニックとしてはちょっと高いかなあ。まあ、入場料を取るというわけではなく、買出しの手間などもなく、便利さを買うという意味では納得。ナパ初心者にはとっつきやすいピクニックエリアでした。


「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


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