Harvest Inn by Charlie Palmer/Saint Helena(Napa Valley)

葡萄畑で眠る。ワインラヴァーなら一度は夢見る体験ではないでしょうか。
当ホテル、ハーベストインは葡萄畑を背に抱えたワインリゾート。多種多様な木々が生い茂り、バラなどの花々で溢れるホテル。建物は1800年代の歴史ある建築。お庭は立派な賞をたくさん受けているらしいです。
チェックインは館内ではなく、入り口のパラソルの下で。年間300日晴れるというカリフォルニアならではの気持ちの良い演出。
部屋は広々としていますが、本館のロフト部分にあたるので、屋根の形のナナメ部分が若干の圧迫感。ここに3泊しましたが、このナナメ部分に都合3回頭をぶつけたのでご注意を。
窓からお庭の緑を望みながら本を読んだりパソコンをしたりが最高に気持ち良いです。私は圧倒的な都会に住んでいたい派なんですが、たまにはこういうおうちで過ごすのも良いなあ。
クローゼットは特大サイズ。レールにガタが来ていたりと、ところどころ古ぼけています。
バスルームも非常に広い。
ここまで広いのであれば、バスタブを置いたり、トイレは別にしたり、洗面台をふたつにするなどの工夫をして欲しいなあ。スペースの無駄遣い感がありますね。
アメニティはC.O.Bigelow(シー・オー・ビゲロウ)。アメリカで最も歴史のあるNYの調剤薬局コスメブランドです。日本のホテルはすぐに舶来品を使用したがりますが、自国のものを採用するのもいいですね。
本館のロビー。豪華な佇まいというわけではありませんが、居心地の良い空間です。
ロビーに併設されたバー。酒飲みが来ることを前提としたホテルであるためか、かなりきちんとしています。ハッピーアワーには1ドルで生牡蠣を提供。
建物と建物をつなぐ小路。鬱蒼と茂るグリーンが目に気持ち良い。
夜に向けて焚き火スペースもあります。屋外であってもところどころにソファやテーブルが置かれており、ゲストの皆さんはワイン片手に思い思いに過ごしています。客数に比べて圧倒的に椅子などのくつろぎスペースが多いが豊かさの象徴。
私も皆に習ってウェルカムワインを片手にテラスで羽を伸ばします。開放感に包まれ幸せこの上ないのですが、いかんせん天気が良すぎて暑い。はっきり言ってアサヒスーパードライを欲してしまいました。昨年の夏にボルドーに行った際に、地元の人は意外にもキンキンに冷えたロゼを飲んでいたので、私も自由にやらせてもらおうかしらん。
ホテル敷地内に葡萄畑が広がります。空が高く真っ青で抜群で気持ち良い。
葡萄はようやく実を付け始めたばかりでかわいらしい。
小さいけれどもプールがあります。気温は高くとも水温は低いので私は遠慮したのですが、寒さに強いアメリカ人は気にせずスイスイと泳いでました。
Vineyard View Canfarence Room。なんて素敵な会議室!こんなところで会議したいなあ。日本人はすぐに鍵をかけて「立ち入り禁止」にしたがりますが、アメリカ人は使用していないスペースを開放し、誰でも立ち入れるようにするのが太っ腹でいいですね。
会議室の窓から望む景色。最高か。
フィットネスルームは小さめですが、外でブドウ畑を走れば問題なし。
 朝食はビュッフェ形式。テラスで摂ることができます。
 ギラデリのリッチなココアがとても美味しく感じました。
朝食に目立った工夫はありませんが、基本は押さえているという印象。スモークサーモンはいつだって美味しい。
アメリカ特有のたっぷりの脂を湛えたベーコン。こいつをガリっと焼き上げて、美味しいですね。
 ジャガイモや
卵はまあ普通です。

というわけで、緑豊かで非常に居心地の良いホテルでした。セントヘレナの街もそう遠くなく、ナパの中では緑と利便性を両方兼ねそろえた、バランスのよいリーズナブルなホテルだと思います。古い施設であるため少々ボロいところはありますが、値段が値段なので許容範囲です。



「北米西海岸」シリーズ目次
今回の旅行ではこの本が心から役立ちました。食やワインに特化したサンフランシスコの紙媒体って意外と少ないんですよね。同じく西海岸を旅する友人に勧めると、5秒の立ち読みで買いました。オススメ!


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