まずはバンクーバー。昇り調子のゲーム会社の取締役の座を捨ててまで移住した人のお宅に居候させて頂きます。次はサンフランシスコ。シリコンバレーで一旗揚げようと孤軍奮闘している元同僚のもとへ。ナパでワイナリーを巡りながらのんびりと過ごした後、終着駅はLA。遊んで暮らしているおにまるずで最もハイスペックな男子と落ち合い、最後の2日はアナハイムの2つのディズニーを巡るという自分探しの旅。
先日のスイスと異なり全て自己手配であるため下調べに余念が無い。通常であれば脊髄反射で車を借りて移動するのですが、問題はナパ。朝から晩まで酒浸りかつ結構な田舎。公共交通機関は発達しておらず、タクシーも一般的ではない。さて困ったぞ。私はゲスの極み乙武さんのように影武者を連れて旅行をするほど余裕は無い。悩みに悩んだ末の結論がUBER!
UBERの社長は私の妻の友人(私にとっては他人)であり、ニュースで取り上げられるたびに何となく気になる存在ではあったのですが、ここに来て頼みの綱に。
日本は規制が色々と厳しくて提供できるサービスはハイヤー配車程度のようですが、本場ではUBERからの審査を経て登録された一般人が自前の車で白タクするのが主戦場のようです。
善は急げとアプリをインストールし、クレジットカード情報を登録するとすぐに使用できるようになります。
早速ナパの地図を開くとUBER登録車がゴソゴソと動いており、見ているだけで楽しい。ちなみに、UBERに乗る人とドライバーの間で直接的な金銭のやりとりは発生せず、GPSを元に算出された正規の料金がチップ込みで、登録したクレジットカードを元に精算されます。つまり、チップをいくら払うべきかとドキドキすることは無くなるし、何ならJCBカードでだって支払うことが可能となるのです。
サンフランシスコではリッツカールトンに宿泊し、ナパ(のセントヘレナ)ではハーベストインというホテルに滞在するのですが、通常であれば、『リッツ→空港シャトルでSFO→空港シャトルでナパのダウンタウン→ナパのダウンタウンからタクシーでハーベストイン』という考えただけでウンザリする道を歩む必要があり、その料金は2人前で200ドルを超えます。
そこでUBERで料金を見積もると、リッツからハーベストインまでドアドアで送ってくれる上に92~120ドルという破格の待遇。UBERが発達した都市において、タクシーは完全にオワコンとなるでしょう。
さらにプロモーションコードなるものをゲットし、初回22ドルオフとなりました。なんて太っ腹な。主な使用地、すなわち郵便番号をアメリカにすると22ドル、日本にすると2,000円のクーポンです。為替を考えてもアメリカのほうがお得です。したがって、私はリッツカールトンサンフランシスコ在住ということにして、22ドルのクーポンを得ることにしました。
ここまで読んでUBERを使いたくなったそこのアナタ!プロモーションコードとして q1xjbncdue と入力すれば同様の割引を得ることができるので是非どうぞ。貴方が当該コードを入力の上でUBERを利用すれば、私にも同様のクーポンが送られてくるという夢のような仕組みです。これが本当のウィンウィン。ちなみに私はほんの少し得したいだけであり、決してネズミ講の回し者ではありません悪しからず。
前置きが長くなりました。六本木で鮨を食べた後にもう少し飲もうということでカラペティバトゥバへ。
駆け出しのUBER厨である私は、未だ使用したこともないくせにUBERの素晴らしさを説こうと思い、連れに、ねえねえUBERって使ったことある?と得意気に尋ねると、「うん、普通に使ってる」との非情な回答。そう、彼女は海外生活が長く、今回もNYから帰国したばかり、かつ、来週はインドネシア、翌月にはサンフランシスコへ向かうという日経ウーマンに特集されそうな女性なのでした。
ヴーヴレ。ハチミツのような香りとその濃密な味わい。コレをきちんとしたお店で1杯1,000円で飲めるとは麻布十番の奇跡。
マルボロのSBは典型的なグリーンノート。試験に出れば香りだけでニュージーランドのSBと解答できそう。こちらもリーズナブルで良いワインです。
〆は特濃で参ります。本日のグラスワインとしてモンブスケが1杯1,800円で出されており慌てて飛びつくと残念ながら売り切れ。肩を落としているとスタッフが偉いっぽい人とゴニョゴニョ相談し始め、
こちらを同じ値段で出してくれることになりました。個人的にはモンブスケの方が良かったけれど、お店で5級がグラス1,800円で飲めるなら文句なし。いわゆるボルドー味で期待通り。大満足でごちそうさまでした。
NY土産にファットウィッチのブラウニーを頂きました。アメリカながら甘さが適度に抑えられスイスイと食べきる。
お土産って嬉しいですよね。物理的に喜ばしいのは当然のこと、日本から遠く離れた特殊な環境に置かれながらも自分のことを思い出してくれたという事実にご機嫌です。
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シェアリングエコノミー、すなわち世の中にあるリソースの稼働率を上げることで社会全体の生産性を高めるというコンセプトが、素人にも解かり易く整理されています。蒸気機関の実用化と同等のパラダイムシフトの真っ只中にいるのですよ我々は。