ロゼの泡で乾杯。私は結構ロゼが好きなんですが、日本であまり流行りませんよね。なんでかな。
毎度番長が持ってきてくださる「1本」は常軌を逸した大きさである。重たくて片手で注げまへん。香りがエレガントで嬉しくなっちゃう。
今回は趣向を変えて中華。まずはパクチー主体のサラダ。麻布十番じゅうのスーパーを駆けずり回り、これだけのパクチーをなんとか掻き集めることができました。パクチーってラクですよね。そこにあるだけでなんかうまくまとまる。
わ!嬉しい!ピノ主体のシャンパーニュってすごく好き。ゴージャスな黄金色にアプリコットの香り。余韻までしっかりと旨味が残り、すばらしい1杯でした。
よだれ鶏。舌がバカになるといけないので辛さと痺れは控えめに控えめに。黒酢と花山椒の取り合わせにナッツの食感が乗って最強。
ミネラル感に溢れてシャープ。うまいのう、うまいのう。ちなみにこれは24歳の新入りが持ってきたものなのですが、やはり彼女の発言には要所要所に重みがあり、ワインに対する造詣の深さが感じられます。「昔、父親に連れられてブルゴーニュの畑を巡ってて、いちいち土を食べさせられるのがホント嫌だった」というトンデモ発言。神咲豊多香の隠し子がもうひとりここに。
酢漬けのキャベツにチャーシューと薬味を並べてからの、パクチー地獄。
出ました番長のお宝ワイン!事前に「今度のワイン会、グランエシェゾーとエシェゾー、どっち飲みたい?」とメッセージを頂いており、「両方」の2文字のみ返信してから音沙汰がなかったのでドキドキしていたのですが、ありがたやありがたや。
香りの豊かさが圧倒的でグランエシェゾーの貫禄ここにあり。意外にも枯れた色合いながら輝きがあるというなんとも面白い外観です。タンニンも結構あって、上品だけども存在感がしっかり。ああ、美味しい。するすると身体に溶け込んでいきます。
アクアパッツァを中華風に。ゴマ油でニンニクと豆板醤を炒めて香りを引き出し、日本酒とローリエとトマトで煮込む。最後にアサリで塩気を与えてこれがもう旨いのなんのって。自分で作っておきながら絶句するほどの味わいでした。先のロベール・シリュグにピッタリ合う。
色々と説明を受けた後でも未だ納得がいかない。あんな真っ黒なピノなんて認めないよ。24歳も「こんなの主流じゃないわ!」とご立腹。そのキレ方かっこいい。
冷水で締めた太めの中華麺によだれ鶏のタレを絡め、さらに冷やしたニシンの塩焼きをトッピング。あまりおなかを膨らませてはならないと控えめの量にしましたが、ウマイウマイとあっという間にお皿が空っぽになりました。
これぞ主流のブルゴーニュ・ピノノワール。ああ、これこれ。なんだかとってもホっとする1杯。
麻婆豆腐は少々辛めに仕上がってしまい、皆から非難が集中するかと思いきや、ウヒー辛いうまい!と大好評でした。あ、この人たちワインをアレコレいう段階からただの酔っ払いの段階に入ってる。
「タケマシュランのワイン会憧れますキュルルン☆」という大学のサークルの後輩が持ってきてくれたもの。おおー、モロタイプのやつや。ド本命のCSで、極上のタンニンが柔らかく溶け込んで深く濃い味わい。もっとガッツリした肉料理を用意しておけば良かったと後悔。
ちなみに彼は外資証券を退職しガーデニング・リーブ休暇で世界一周旅行を楽しんできたばかりという私に次ぐロイヤルニートです。ちなみにガーデニング・リーブ休暇とは「庭いじり休暇」の意で、「業務上知り得た機密情報が色褪せるまでは競合他社で働かないでくれ、きちんと給料払うし遊んでていいから」という、外資金融独特の休暇期間。これをもらってからの転職こそ一流。
肉を用意していなかったので、慌てて味の素の冷凍ギョーザを焼く。これが好評で複雑な気分。
〆はホタテとシメジのおこわ。鶏ガラスープと醤油で炊き込んで、最後にバターをたっぷりと溶かし込みます。蒸らしてる最中に24歳が味見したいと隣につき、「もうちょっと塩」「ハーブとかないですか?」「あと黒コショウも」とリクエストを連発。もはや中華ではなくなってしまいましたが、まあ、ゲストの満足が第一である。「ああ、おなかいっぱい」って当たり前です味見でお茶碗2杯ぐらい食べてっから。
彼女に次はお父さんのコレクションから1本盗んできてよ、とお願いすると、「ダメなんです。ワイン用マンションの鍵は父しかもってなくて、家族でも入れない」
〆はローヌのシラーでどっしりと。うーん、今夜もたっぷり飲みました。
番長がコンビニで買ってきた冷凍のブルーベリー。そのままつまむだけですが、なるほど箸休めにちょうど良い。
チーズもいくつか買っておいたのですが、みなさんさすがに満腹のご様子。
お誕生日ケーキはサダハル・アオキ。マリアがトイレから戻って来たときにジャーン!みたいなことを目論んでいたのですが、あいつなかなかトイレ行かねーの。仕方無しに部屋の隅でバレないように準備し照明を消しに行くという、不自然な行動をとる破目に。
「今年もお祝いしてくれてありがとう。去年なんて3回もお祝いしてくれたもんね」。そう、彼女の人脈は海よりも広くコミュニティごとに彼女のお誕生日会が必要であり、私は律儀にもその全てに参加、というか全ての幹事を仰せつかっているため、2月はタレントとそのマネージャーのような関係になるのです。
でも僕の誕生日には何もしてくれないよね、と嫌味を言うと、「あたしが斡旋した美人が祝ってくれてるんだから、それでいいじゃない」とライジングで返してきました。なるほど、それでいい。
関連記事
私の参加するワイン会は、ヲタクが集まるというよりは、ワイワイふざけながら飲む形式です。全くの素人もウェルカム。ワインはみんなで飲むものだ。下記にテーマ別にまとめておきました。
- ロマネコンティ1978 ←全くの素人「佐々木」を用いてワインの実力を試行。
- マリアお誕生日会 ←ワインアパートメント在住の美人不動産王の誕生日会。
- 24歳の新入り ←神咲豊多香の私生児デビュー戦。
- シャンベルタンとミュジニー ←総額いくらになることやら。とにかく豪華な会。
- クリスマス ←ワインスクール同期とクリスマスパーティ。
- シャリュキュトリ ←ワインよりもツマミが目立った。
- 牡蠣 ←出張牡蠣職人を招いての300個食い。
- ピンチョス ←サン・セバスティアン帰りを記念してピンチョススタイル。