クレマンで乾杯。泡はついつい飲みすぎてしまうので危険。
白ゴマのギモーブに安納芋のチュロス。ギモーブは確かに白ゴマ味がきいていましたが、食感が全然ギモーブと違った気がします。チュロスは素晴らしく美味しい。芋の風味が効いていてこれまでのチュロスの概念を覆してくれます。が、初っ端からこんな甘いのはどうでしょう。
ホイップクリーム。適度な塩気とエアリーな脂。いいですね。
パンいバリエーションはなく1種のみなのですが、こちらが基本に忠実で実に美味しい。5個ぐらい食べたかも。
クリームチーズに根菜を挟み込み、カラスミをまぶす。うーん、悪くないのだけれど、アタックが弱くポーションも小さい。クリームチーズが妙に硬いのが良くないかもしれませんね。モツァレラとかだったらいいのかな。でもそれはライスカレーとカレーライスの差でしかないのかな。
スモークした豊後のサバに秋田の原木椎茸。互いの完熟した旨味にノックアウト。抜群に美味しい。シンプルで潔い逸品です。
ヴァンドペイながらコクが充分でかなりレベルが高かった。お買い得。
なのですが、こっから先が苦痛だった。待てど暮らせどパスタが届かない。あまりに待ちあぐねて「ベッキーと矢口はどちらが強いのか」について連れ激論を交わし、取っ組み合いの喧嘩になりそうでした。
20分近く待ってようやく届いたふきのとうと行者ニンニクのジェノベーゼソース。え?これほんとイタリアン?創作和食じゃなくて?味自体は悪くないのですが、なんとも天ぷら蕎麦的な味わいで澪標が定まっていない一皿でした。ふきのとうの「ふ」の字も感じられないし、ジェノベーゼの「ジェ」の字も感じられない。ニンニクも薄い。
メインは豚ロースにフランスの白アスパラ、せり、たけのこ、木の芽。春を先取りなのは粋だし、豚肉も間違いなく美味しいのだけれども、ポーションが小さい。ソースのレベルはかない高いだけに残念。
赤は見事。上品なタンニンと豊かな酸味。ピッカピカな喉越し。美味しかったです。
連れは酒量限界に達したようで、イチゴとクランベリーのノンアルコールカクテル。一口もらう。悔しいが、めちゃめちゃ美味しい。
ここから先も辛い。なぜならデザートまで20分以上待たされるから。火を使わず盛り付けるだけなのになぜこんなにも時間を要するのか。
老衰しそうなほど待った末に届いたのがコチラ。青首大根にティラミス。これあかんやつや。どうかんがえてもあかんやつや。大根はいらん。まじで大根はいらん。
気分を害した連れはナシのノンアルコールカクテルへ。実に美味しい。手の込んだティラミスより1分で到着するフレッシュなジュースのほうがレベルが高いってどうかしてる。
さらに待つこと10分でようやくコーヒー。今日のフットワークの重さはどうしたのでしょう。サービスのみんなが国会答弁でもしてたのかな。
小菓子のあまおうのマカロンと生キャラメル。美味しいが、今さら出されても祭の翌日のようにさみしい。
うーん、これまで何度も訪れてきたレストランだけに、今日のテンポの悪さ、ならびにピントのズレっぷりはどうしたのでしょうか。ティッシュを人力で折りたたんでハコに詰めるような徒労感を感じてしまい今回はガッカリです。次回に期待だなー。