靴箱を開くと雪崩が起きるぐらいだよ、と答えたいものですが、実際のところ、有り難いことにいくつか頂いております、ぐらいの当たり障りの無い回答しかできないレベルです。
それでもご興味のある方のために、2016年のバレンタインに頂いた品々をご紹介。ひがみっぽい男子は閲覧注意。
右のイチゴベースのショコラに薔薇のドライフラワー(?)を塗したものが秀逸でした。薔薇がアクセントして活躍中。
看板商品はマボンヌ。ミルクチョコレートの中にマシュマロとクルミがたっぷりと入っており、包丁で切り分けながら食べ進めていきます。一見凄い量に見せかけて意外にも軽やかな味わいであるため、スイスイと減っていくのが悲しくなる、儚いチョコレートです。
ゴディバはやはり美味しいです。良質なクーベルチュール(製菓用高級ショコラ)を安定して手に入れることができるからか、まず外れることはありません。
ジャンドゥジャやプラリネも常に高品質を保っていられるのは大資本のなせる業。ワインで言うとシャンパーニュといったところでしょうか。安心して楽しむことができるショコラです。
私のJPH好きを改めて述べるまでも無いでしょう。ミラベル(黄スモモ)のガナッシュが入ったボンボンと、トマトのガナッシュならびに赤味噌とバジルのジュレが含まれたボンボン。なんて自由奔放な創造性。
近年フランスのショコラティエは和の素材を使うことに躍起になっていますが、サダハル・アオキはその中でも群を抜いて扱いが上手い。フランス人は「和!使わなきゃ!和!」というスタンスに対し、青木さんは「このカカオを一番良くするために和を使用している」ぐらいのレベルの差が感じられます。
山葵、抹茶、柚子。どれをとっても素晴らしいバランス感覚。
オマケの日本上陸10周年記念カヌレ。こういうエキシビジョンマッチがあるとすごく嬉しい。
アンリ・ルルーは日本だとキャラメリエとしての印象が強いですが、きちんと「欠かすことの出来ないショコラティエ」15名にも選ばれるトップショコラティエです。ジュリアン・グジアンに代がわりしても品質が色あせることは全くありません。
CBSの入ったクイニーアマンは小麦よりもバターの風味が強烈で非常に贅沢な逸品。
大阪出張帰りの方からはバトンドール。モノ選びが鋭すぎる。高島屋大阪店、阪急うめだ本店、高島屋京都店でしか販売されていない超高級ポッキーです。数時間待ちはザラの大人気商品で、その心意気に乾杯。
ここからは完全無欠の義理チョコだからか、捻りが入ってきます。日本酒の味はしないものの、香りはきちんと取れて面白かった。
柿の種をチョコレートでコーティングしたもの。ロイズのポテトチップチョコにしろ、こういう企画を通す際の会議の議事録を読んでみたい。
こちらは奇襲攻撃。何かというと頂いた日付。3月2日。「だってタケマシュラン、なかなか独りで居ること無いんだもん」と可愛らしい台詞と共に。
海外在住の友人からは、ブリュイエールのヘーゼルナッツスプレッド。ショコラではなくスプレッド。カカオではなくノワゼット。尖ったチョイスに拍手喝采。
豪快なツンデレっぷりに弄ばれた後、「チョコはたっぷりもらってるだろうから、変化があったほうがいいでしょ?」ということで、
結局自宅までわざわざ持ってきてくれたのは大量のラスク群!
2段目もあります。これまでの人生において、もっとも容積の大きなバレンタインでした。
こちらはオマケの「ワインにあうラスク」。ポルチーニにタマネギ、ナツメグ、ブラックペッパー、バジルにパルミジャーノと今にもワインに手が伸びてしまいそうな素材で作られており、その企画力に脱帽です。
オチにするつもりはありませんが、もっともシャープな変化球はコチラ。クール宅急便の日時指定までしてきて何事かと。で、送られてきたのは大量の牡蠣。わろてもうた。
剥き身の生牡蠣はレモンのみでシンプルに飲み下します。
殻付きはフライパンで蒸し、エキスと共にそのままパクり。まさかバレンタイン当日に軍手とハサミで悪戦苦闘するとはね。そんなエピソード聞いたこと無い。現実は小説より奇なり。
皆さん本命の義理チョコありがとうございました!私からの飛びっきりのお返しをお楽しみに!
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男、かつ、左党の割にスイーツも大好きです。特にチョコレートが好きですね。JPHが基準なので、スイーツの評価は厳し目かもしれません。
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難解な理論をユルいトーンで柔らかく読み解く専門書。チョコレートに係る基本的な素養から、文学や映画など芸能との関係まで解かり易く解説。ぜひチョコレートを食べながらのんびりと読んでみましょう。