ここのところワインやリキュール、スピリッツなど毛唐の酒をうんざりするほど飲んでいるので、今日ぐらいはビールを楽しまさせて下さい。
お通しはおでん。今シーズン初おでん。澄んだ出汁が美味。
酢もつ。こういうおつまみっていいですよね。会話の邪魔をせず、旨い。
サンマ。季節を感じますなあ。旬のものを食べるのが一番美味しく安くつく。食べログに巣くうコストパフォーマンス命の人々は、ムリに外食なんかしないで旬のものを市場で買って家で食べればいいのに。
カニ豆腐を注文したはずなのに、これは完全にカニである。いいぞもっとやれ。
焼き鳥は
焼けた順番に
順次サーブ
されます。ちなみに私はネギが大好物であり、ネギ間はネギだけでいいと考えています。大皿で焼き鳥が出されると、気のきいた方がバラしてくれるので、ネギばっかり食べることができて嬉しいです。まだネギばっか食べていることを指摘されたことは無いので、ばれてないばれてない。
23:30に読モ合流。読モ業界について色々教えて頂いたのですが、なんと専属読モという扱いも存在するんですって。読者なのに専属ってなんやねん。雑誌ぐらい自由に読ませてやれよ。
大葉をイワシで挟んだ天ぷらは適度な苦味がたまらない。毛唐の酒は飽きたと言っておきながら、こればっかしはシャブリが欲しくなってしまいました。
25:00におにまるず追加参戦。別件の飲み会を経た後だったため、ずいぶんとご機嫌。旨い酒は人を愉快にさせるのである。
酒造好適米、精米歩合、酵母、アルコール添加の有無などソムリエ協会の教本に載っていたまんまの知識を披露したところ、誰も私の話を聞いていなかった。
羽根枕のように軽いさつま揚げ。まさに大人のハンバーグ。
カニ身と味噌を合わせた旨味の塊で冷奴。じわりじわりと十四代が蒸発していきます。
中落ちと温玉と納豆のネバネバを海苔で巻いて食べる。贅沢な箸休め。
カツオをガリっと焼いたもの。旨味と苦味の二人三脚が秋を感じさせてくれます。
鶏天はスナック感覚でパクパク食べてしまい、気づいた時には結構な量の鶏肉が胃に落ちてしまうので危険極まりない。
エビパン。歯ごたえを残したエビのすり身とバターを吸ったトーストが不離一体の芳醇を造りあげる。
白米必須の麻婆豆腐。当店のそれはちょっと変わってて、ミンチ肉ではなく豚バラ。肉に歯ごたえと脂身すなわち旨味を留めるのです。タケノコやザーサイ、高菜なども用いたユニークな一皿でありクセになる。
翌日、便名と泊まる予定のダイブクルーズ船および手配会社の情報をメッセージで送ると、10分以内にポーンという返信音が届き、ああ、了解しましたとかそんな類の連絡かなと思いきや、「予約完了しました!」何このフットワークの軽さ。決断力と行動力。ヒルズ族となるには理由があるのです。
話を戻そう。翌日分のお通しを仕込んでいたので味見と称してツマミ食い。
丑三つ時に酒を呼ぶ罪なガメ煮であった。
27時を過ぎ、そろそろ帰ろうということでスペシャリテのごまさば茶漬け。タレにじっくりと漬け込んだ新鮮なサバを熱々のごはんに放り込んで出汁を投入。今日も良い1日でした。
おまけで麻布十番納涼祭りに出品したカキ氷も振舞って下さいました。練乳もかけ放題。こうして口内炎がまたひとつ増えていく。
ところで、タケマシュランの登場人物はプライバシーを秘匿するために極力「連れ」で統一しているのですが、その内訳を大まかに示すと1/3が妻、1/3が同性の友人、1/3が異性の友人なんですね。
冒頭のおにまるず夫妻の夫からは、「女とメシ行って酒飲んで何も無いとかありえんの?本当はやりてーとか思ってんじゃねーの紳士ぶってんじゃねーぞこのハゲ」と月に6回はお叱りを受けているのですが、本日は彼の妻より「タケマシュランさん、女の子と2人きりでお食事ご一緒して、ホラ、あの、そういう雰囲気とかになったりしないんですか?」と尋ねられました。言い方は丁寧ながら、聞いていることは丸っきり同じである。
まこと夫婦は似るもの、あるいは似ているからこそつがいになると得心した一夜でした。
関連記事
- 麻布十番グルメまとめ →ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!