ジャン=ポール・エヴァン/六本木

私が世界で一番好きなショコラティエはジャン=ポール・エヴァン(以下JPH)です。
仕事関係のホワイトデーはこんな感じ。もちろん私が全部買ったわけじゃなく仲間との奉加帳方式ですが、買出しに行ったのは私であるため、自動的に私の株が上がるというタケマノミクス。チョコ屋で3万円の支払い。ネオヒルズ族と思われたらどうしよう。

さて、この日は身体が無性に甘味を欲していたため、JPHのカフェで暴飲暴食することに。
 トンカ。クリスピーな台にビスキュイ(生地)とチョコムースが乗っかって、トンカ豆の香りをふわり。ここまで濃厚にチョコレートが迫ってくるのに、きちんと上品さを感じさせる技術。
 ショコラ・ショ(ホットチョコレートドリンク)。これは1,212円もするくせに全然ダメでした。平たく言うとボッタクリである。香りもなく旨味も苦味も中途半端。ミスドのチョコシェイクのほうが上。ジャイアン風に言うと「やろう、ぶっ殺してやる」。
 気を取り直して定番のグアヤキル。香り高いビスキュイに濃厚なムース。完璧です。世のチョコレートケーキの結論はズバリこれ。予約するとホール(?)の巨大サイズで買うことができるのですが、思ったよりも高くないので手土産としてウケますよ。
 マカロンはマンゴーにピスタチオ。ちなみに私はJPHのマカロンはそれほど好きじゃありません。小粒で香りが控えめな気がする。やはり当店はショコラティエなのである。
 グラス・オ・ショコラ・ドゥ。ミルクチョコレートのアイスクリームにキャラメルソース。
じゃぶじゃぶソースをかけてパクリ。唸るほど美味。本日一番の皿。

頭がクラクラするほど糖質を摂取して4,000円。これってむちゃくちゃ安くないですか?世界トップクラスの作品をおなかいっぱい食べてたったの4,000円ですよ。どうでもいい立ち飲み屋でちょっと飲み食いするのと変わらんのですよ。素晴らしい。今度おうちでスイーツパーティしようかな。ひとり5,000円分のスイーツを持ち寄ってみんなでつつき合う。うわーこれモテるわー。

「ホワイトデーのチョコ、すごく美味しかったです。あたし、ああいうちゃんとしたチョコって食べたことなかったんですよね。だって1粒500円ですよ?でも、今回食べて理解しました。これはホンモノだと。不思議ですよね、チョコってカカオ溶かして固めるだけなのに、どうしてここまで味の開きが生まれるのか。心の底から感動したので、これから3ヶ月ぐらいおきに、自分へのご褒美として買ってみようと思います。色々考えが変わりました。タケマシュランさんがバカみたいに美味しいものを求める気持ち、少しだけわかった気がします。タケマシュランさんのことちょこっとLOVEです。マルマルマルマルマル的な。古いですかそうですか(※)」

JPHには魔力がある。


※会話の最後には脚色があります。


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男、かつ、左党の割にスイーツも大好きです。特にチョコレートが好きですね。JPHが基準なので、スイーツの評価は厳し目かもしれません。


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