まず、ファサードが民家そのまんま。看板も何もなし。
テーブル席は地べたであり、
カウンター席もキッチン丸見え。「古民家を改装」みたいな店でなく、マジで普通の家です。
石臼手挽きで15食限定。売り切れ必至。昼でも予約必須です。今回は3種200グラム1,200円を注文。あとは2種150グラム850円のみです。まずは北海道の蕎麦。うむ、確かに美味しい。慈久庵に似てました。
そばつゆは印象なし。本ワサビはとてもフレッシュで、少ない辛味と濃い甘みで素晴らしかったです。あと、粗挽き蕎麦用には塩を供されましたが、やっぱそばつゆですわ。
富山産。ブロードバンドです。蕎麦自体の味は良くわかったのですが、太すぎてあんまり美味しくなかったです。
福井産。こちらは田園調布の麺でるの麺みたいでした。いや、もちろん蕎麦なので色々と違うのですが、第一印象という意味で。
蕎麦業界では新進気鋭の名店ともてはやされているのですが、飲食店としてはどうなのでしょう。この席数で日本酒20種のラインナップは逆に品質を疑ってしまうし、オペレーションは最悪だし、自由度も低いし。それを「店主のこだわり」で片付けてしまうのは簡単だけれど、うーん、なんか趣味で蕎麦打ってる友達に金払って食わせてもらってる感じです。常識的な飲食店ではありません。
webサイトには「忙しくて余裕が無い」「本当はお昼営業全部やめたい」と悲観的かつ正直な店主。西新宿にはヘンな店が多いです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。