場末のラーメン屋か焼き鳥屋そのもの。ヘンな店です。
たまたまランチでお邪魔してキーマカレーを頂いたところ、腰を抜かすほど美味。独特の米およびその炊き方。香りづけ。肉を炒めるスパイス使い。絶対に日本人には作ることができない、想像の斜め上を行く味わい。
一発で気に入り、すぐさま夜に食べにいくことに。
ホラ、ヘンな佇まいでしょ?
パングリルドフィッシュ。カジキマグロにスパイスをまぶしてバシっと焼いたもの。スパイスの複雑性がビシビシと伝わってくる。フレンチやイタリアンの軟弱な調理の対極。
エメラルドフィッシュカレー。魚とホウレン草とチーズ。
まぜまぜすると、エメラルドになります。汗が噴出すほど辛い。でも旨いっ!と叫んでしまう。
マトンペッパーマサラ。羊とタマネギを大量の胡椒で。これも胡椒だけでなく我々の知らないスパイスが大量に使用されているのでしょう。カラカラのウマウマでした。
南インド料理屋といえば銀座界隈のダバインディア系しか知らず、それらも充分に美味しいのでそこがゴールだと思っていたのですが、いやはや、ダークホースはとんでもないところに潜んでいらっしゃる。ロンドンのミシュラン2ツ星ベナレスなんか比べ物にならないほど素晴らしい味わいでした。
気に入りました。今度は大勢でメニュー全種類制覇しよう。
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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
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- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ルソイ/目黒 ←インドやスリランカまでスパイスを買い付けに行くカレーマニアが太鼓判。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
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カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!