インターコンチネンタルホテル大阪vol.3/大阪

クラブフロア宿泊者は、ここ、クラブラウンジを自由に使えるのです。
いつも何かしら飲食物があり、どれもそこそこ美味しいので、「1万円程度の取るに足らないホテル⇒5,000円の取るに足らないアフタヌーンティ⇒8,000円の取るに足らないディナー」といった取るに足らない旅行をするぐらいなら、思い切ってクラブフロアに泊まって引きこもったほうが有意義なんじゃなかろうか。
まずはアフタヌーンティータイム。瑞々しい果物たち。
ケーキは数種。
軽食もいくつか。
子供が見たら跳ねて喜びそうなお菓子の山。奥右から2番目のマカロンのビンなんて、JDに与えたら発狂しそう。
ホテルはフレッシュジュースが美味しいの。
エスプレッソマシーンに紅茶の山。お茶はTWG。
11時とヘンな時間に食事をしており、小腹が空いていたので軽くね、軽く。

さて、ここでちょっとした驚きがありました。私は当ホテルにおいてインターちゃんとしか接してない。それなのに、クラブラウンジに入った瞬間、初対面のスタッフに「お帰りなさいませ○○様」と、ズバリの名前で歓待を受けました。チェックイン時にカメラか何かで撮られていて、外見情報を従業員が共有し、サービスに活かしているということでしょうか。そんな鬼CRM、ちょっと怖い。インターちゃんは「あのオッサン人の説明聞くフリしてあたしのことジロジロ見やがってマヂきめぇ」と言いふらしていたのでしょうか。このサービスレベルは畏怖の念すら覚えてしまう。

数時間後、バータイムの始まり始まり。
ルイロデレールは一番安いものだろうけど、それでも小売で7,000円ぐらいしますよね。それがフリーフローだなんて、クラクラする。
スティルワインは白赤一種づつ。もっと銘柄ほしいなあと欲が出てくる。
食事はホテルの立食パーティで出るような、フィンガーフードが中心。
バスク旅行を思い出しますね。
作りおきの割にはどれも中々OCです。
チーズの種類が豊富なのが酒飲みにはたまらん。

テスト。初対面のスタッフを呼びとめ、「部屋のターンダウン(ベッドカバーを外して寝る準備)をお願いします」とだけ告げる。名前は名乗らず部屋番号も告げない。すると、「かしこまりました○○様」との返答。うおーやっぱ客の外見と客室情報、一致してますわこの人たち。すげー、なんかすげー。何の役に立つかはわからんけどなんかすげー。

翌朝。「おはようございます○○様」と、もう慣れた。
上質な朝ごはんたちがいっぱい。




普段、私は朝に野菜ジュース一杯しか飲まないのですが、ここまで来たら食べないわけにはいけません。
和食も中々充実していました。何泊でもイケる。
結局、スモークサーモンにパプリカのサンド、スクランブルエッグにマッシュルームのソテーという保守的な選択。飲み物はスムージーね。
そして最近流行りのホワイトオムレツ。卵白だけのやつです。味気ないのかなと思いきや、具材が豊富で、特にチーズの味がしっかりとしていて、総合的にとても美味しい一皿でした。

素晴らしいホテルでした。シティホテルとしては一番好きかもしれない。しかも開業1年でこのサービスレベルにまで達しているのが末恐ろしい。相当の実力者を引き抜いて肝入りで開業したんだろうなあ。

キタの再開発、ならびに外資系ホテルの流入で大阪はホテル戦国時代に入ったと何かで読みましたが、いやいや、ここまでのホテルはいくつもないでしょう。凡百のものとは一線を画すと断言できます。久しぶりに人にオススメしたいホテルを見つけました。また来よう。

チェックアウト後、20階のロビーに下りると、インターちゃんがそこで待ってくれていて、ニッコリとお見送りしてくれました。どこまでが偶然で、どこからが緻密な計算に基づく行動なのかが全く読めない。恋を惹起させる鬼CRMホテル。参りました。

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