最大で10名ほどしか入れないであろう店内。それでも各テーブルに花が活けてあり、きちんとしている感がすごいです。
サツマイモにゴボウのパウダー。サツマイモが飛び切り甘く驚きました。
パンは特徴が無く別に普通。
バターではなく豚のリエットがたっぷり供されます。これは嬉しい!美味しい!
食事の値段はそこそこするのですが、ワインの値付けがめちゃくちゃ安いので、総額ではとても割安。
半熟卵。なんかミシェルブラスみたい。「スプーンで卵上部を少しづつ割り、フタを外すように殻を剥がしてからお召し上がり下さい」と客への要求レベルが高い。
な、なんとか上手く割れたか?
しかし面倒な割に特に美味しくはない。ただの卵である。レモンとビネガーのソースは面白い味だったんですけどね。
ウニ、カボチャのムース、ナスにコンソメのジュレ。これはとんでもなく美味しかった。北島亭のウニコンソメに加え、カボチャとナスで更に複雑な味わいを重ね合わせる。ポーションもたっぷり。最高。本日一番のお皿です。
フォアグラのポワレにジャガイモとタマネギをミルフィーユ状にしてプレスしたもの。黒トリュフをたっぷり。こちらも先ほどの冷前菜と甲乙つけ難いほど素晴らしい皿でした。タマネギとジャガイモの甘み、フォアグラのコク、黒トリュフの香り、それらをまとめ上げるソース。。。ここのシェフ、ただもんじゃないとこの皿で確信。
ビスキュイにハマグリをのせる。ビスキュイは余計かも。ハマグリ自体はヌキテパを彷彿とさせる旨み。
アコウダイ。当然に美味しいですが、他の皿に比べるとやや見劣りするかもしれません。それでもアンチョビとナスのソースや、あまーいキャベツにはセンスを感じました。ソースの幅が広いですねここのシェフは。
ラディッシュにパイ。これは意図が不明。
ニンジンのスープ。丸ごと一本を煮詰めて煮詰めてここまで濃縮。塩でしか味付けしていないのに、めちゃくちゃ甘く、深みのある味。恐れ入りました。
エゾジカ。ポーションがきちんとあり、基本に忠実、丁寧に調理されており満足です。ガロニの茎まで食べれるホウレンソウが、茎まで食べれるというか茎がうまかった。あとゴボウも。
デセールはタイムのシャーベットにリンゴのクレームブリュレ。タ、タイムって魚料理とかに使うあのハーブ!?一瞬聞き間違えたかと思いましたが、本当にタイム味で笑っちゃいました。面白い!
一方で、リンゴのクレームブリュレーは、
キャラメリゼにヒビを入れるとあふれ出すむにゃむにゃ。リンゴの甘み、砂糖の甘み、卵の甘み、様々な甘みが組み合わさり、それはそれは素晴らしいフィナーレでした。
ミニャルディーズは生チョコにフィナンシェ。コーヒーはポットごと置いてくれ、ガブガブ飲むことができます。コーヒー自体はそれほど良いものではありませんが、本当の意味で「食後にお茶する」ことができたので、本質はついているんだなあ。
厨房が小さく皿出しのテンポが若干よくないものの、ここ最近のフレンチではダントツにgood!いや人生においてもかなりの上位。こういう店が有名じゃないなんて信じられない。レストラン経営って、ほんと、難しいんでしょうね。。。
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13002869/
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- ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
- 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
- RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
- ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
- タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
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