ル・コントワール・ド・ブノワ/西梅田

アラン・デュカス(史上最年少三ツ星シェフ)のビストロ。でも、変な店なんですよね。オーセンティックなビストロ料理なのに値段は結構高い。高層階にあって妙に眺めが良い。内装はコンテンポラリー。客層は私のようにジャケット着用もいれば、スウェット家族も居る。迷走しています。
連れは半年前に出産したばかりなのに「せっかく旦那に預けて来たし、今日は飲む」宣言。素晴らしい、受けて立とう。結局デジュネなのに泡白白白赤と真面目に飲みました。ちなみに、アルコールを摂ったとしても搾乳して捨ててを何回か繰り返し、また、時間が経つのであれば全然大丈夫らしいです。彼女は韓国人かつ御主人はアメリカ人というグローバル社会の最先端の先端。子育てのコンセプトが伝統的な日本人のそれとは大きく異なり、見習うべき点が非常に多く興味深いです。
グジェールはかなり大ぶり。生地が厚くて重みがある。もう少し頑張れ。
連れはタラとじゃがいものグラタン。
私は鶏とキノコのテリーヌ。標準的な味。ピクルスが美味しかった。
スペシャリテの「ブノワ風野菜のクックポッド」。これは信じられないくらい味気なかった。まず、野菜自体の味が薄く、火入れも適当でムラがある。味付けも無いに等しい。私が調理したほうが絶対に美味しく仕上げる自信がある。
パンは中々上質なバケット。
連れのメインは鴨のコンフィ。デカい!
私は「豚肩肉の8時間調理」とブーダンノワール。豚肩肉は平板な味わいでどのあたりが8時間なのかは理解しかねました。大体、正午頃に食事しているのにリードタイム8時間って、朝の4時からほんまに調理してんのかよ。ブーダンノワールは臭みも無くレベル高。ブーダンばっかしたっぷり食べたかったです。
メレンゲメレンゲメレンゲ!単一のデザートとして最大級のメレンゲの使いっぷり。アンジェリーナも真っ青。
フォレノワールをお願いしたのですが、想像以上にチョコが少ない。しかし、そのチョコ自体の味が強く、結果としてバランスの良い皿でありました。

色々申し上げましたが、結構好き。サービスも小気味良いし、皿はあまり外さない。何より空いている。いわゆる梅田の中心は、どの店も凄惨な混雑具合ですが、少し歩いて西梅田まで来ると、驚くほど居心地が良くなります。また使おうっと。



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